メディアアンビシャスとは

私たちの思い

1995年のオウム事件以降、マスメディアによる治安権力への監視の停滞、その後の治安の悪化を過剰に煽る事件報道などにより、監視・統制を望み厳罰主義を求める民意が高まり、それを追い風にますます治安権力が暴走し、民意はさらに、右か左か、善か悪か、早く結論がほしいといった単純化を求める思考停止状態が拡がり、メディアリテラシーがほとんどないような状況が生まれています。
例えば、まもなく始まる裁判員制度は、民意をメディアが煽るような状況で本当に冷静な判断ができるでしょうか。新たなメディアファシズムが生まれる可能性がないとはいえません。
実際に起きていることの事実は一つしかありませんが、それを伝える表現方法は無数にあり、メディアを通じた真実(表現された真実)は、その送り手の数だけ生まれます。送り手、受け手、双方の中にそれぞれの考えるべき真実があり、それがメディアリテラシーなのだと思います。だからこそ、メディアの視点は一面的ではなく、多面的であること、多様な視点があることが重要であり、そこからこそ、強い権力を監視し、少数でいることを恐れないジャーナリズム、メディア表現が生まれてくるのだと思います。

私達は、近年ますます強くなっているメディアスクラム(集団的加熱取材)、危機と不安を煽るマスメディア状況の中で、それでもメディアリテラシーの大切さを思い、多面的な視点でとらえようとする番組や報道が決してないわけではないことを知っています。少数になることも恐れずに番組を作り、報道している人達が確実にいることも感じています。
マスメディアを批判することも勿論必要ですが、私達は、メディア状況をよりよく改善していくために、そのような人達を、スタッフを、多面的な視点でとらえた番組や報道や表現を、むしろ、より積極的に応援していこうと考えました。
クラーク博士の”ボーイズ・ビー・アンビシャス”に倣うわけではありませんが、志を持ち、それぞれの良心に従って伝えていこうとする人達を、私達は、年に数回、勝手に表彰して応援しようと思います。
より良いと感じた番組や報道を応援し、それらが少しずつ増えていくこと、そのことがメディア状況の改善に、少しでも役立つ事を願って、私達の活動を始めたいと思います。メディアリテラシーの大切さを思う多くの方々のご参加をお待ちしております。

やろうとしていること

趣旨に賛同する者達が会員となり、TV、ラジオ、新聞、月刊誌など、原則として北海道で視聴か入手できるものを、それぞれのできる範囲でメディアウォッチングし、自身が良いと考える番組や報道を、会員のメーリングリスト上で推薦します。同じくメーリングリスト上で(たまには集まって)議論、意見交換し、年に数回、推薦作の中から勝手に応援し、表彰する対象を選定し、推薦理由などと共に記者発表します。
TV番組などは、TV局などに再放送の要請をしていきます。
市民メディアの発展のために、ネットメディアも次の段階では対象にしたいのですが、現在の段階では、ネット以外のマスメディアを対象とします。
回数や、表彰方法など具体的なことは、メーリングリスト上の会員で議論し、世話人と事務局で決めていきます。