2010 年 6 月 23 日
『がん患者 〜お金との闘い』 上映とディスカッション
日時:2010年7月12日(月) 19:00〜
(恒例の第3月曜が祝日のため、7月は第2月曜に変更)
場所:フリースペースATTIC (札幌市中央区南3西6長栄ビル4F)
セブンイレブン西側駐車場隣、daidaiというカフェが1Fにあるビル。
地図:http://www.a-yaneura.com/map.html
参加費:500円(例会資料代)
<ゲスト>
佐々木律プロデューサー
『がん患者 〜お金との闘い』 2010年 STV制作
ことし1月、ひとりのがん患者の女性が亡くなりました。金子明美さん、享年41。
金子さんは、がんと闘いながら、がん患者の治療費負担の問題を提起してきました。
手探りのがん治療は、医師が進める抗がん剤の投与に頼るのが現状です。しかし、この抗がん剤が生活を圧迫し、経済的理由で抗がん剤治療を諦める人もいます。
がん患者の間では、お金の話は「タブー」とされています。がんは自業自得と誤解されるのではないか、貧しい生活を知られてこどもがいじめられるのではないか…といった不安があるからだといます。がんをめぐる問題の中で、表面化しにくい患者の悩みが「お金」の問題なのです。
厚生労働省によると、がんは、日本人の2人に1人がかかるとされる「国民病」です。国は2年前に「がん対策推進計画」を作りましたが、患者が直面する経済問題には触れていません。がん保険も十分ではありません。
そうした中、金子明美さんは、発症後の貧しい生活をさらけ出して問題提起してくれました。
番組では、増え続ける医療費負担に無関心ではいられない現実を伝えます。
(佐々木律 プロデューサー)
1992年 STVアナウンス部入社
1998年〜 テレビ報道部勤務
【ディレクター作品】
「食卓の異変〜未来の子どもたちに何を残しますか」(04年)
「大地の選択〜遺伝子組み換え論争」(05年)他
【プロデューサー作品】
「鏡の中の夕張〜マチを追い詰めたもの〜」(07年)
「中国が日本を捨てる日〜食料自給率39%の贅沢」(08年)
「命の値段〜がん患者、闇の家計簿〜」(09年)
●会員制です。参加希望の方は、メディア・アンビシャスにご入会下さい。
年会費3000円(学生会員1000円)です(当日会場でも入会受付します)。
すでに会員の方は2010年度会員更新も当日承ります
問合せ:staff@media-am.orgまたはシアターキノ(011-231-9355)中島
2010 年 6 月 9 日
「なぜドキュメンタリーは深夜に放送されるのか〜ドキュメンンタリーの編成から放送局の抱える問題を考える」
日時:2010年6月21日(月) 19:00〜
場所:フリースペースATTIC (札幌市中央区南3西6長栄ビル4F)
セブンイレブン西側駐車場隣、daidaiというカフェが1Fにあるビル。
地図:http://www.a-yaneura.com/map.html
参加費:500円(例会資料代)
<パネラー>
佐々木純(元UHB専務取締役)
東郷達郎(STV編成局編成部CP=部長職)
沼田博光(HTB編成局プロデュース部長、気象予報士)
<司会>
萩本和之(元札幌国際大学マスコミュニケーション学科教授)
メディアアンビシャスの2次会などで「こんないい番組が、なぜ、もっとみんなが見やすい時間に放送されないの」という質問がよく出されます。また最近のテレビはバラエティー番組や情報番組、クイズ番組が増えた、という声を聞きます。
実は、それらの疑問の根っこに共通の問題が横たわっています。民間放送局、特にローカル局が抱えているビジネスモデルと、その陰があります。
ローカルテレビ局の経営に携わった佐々木さんと、報道や制作の現場を経て放送局の要、編成にいる東郷さん、沼田さんのお二人に各局の現場を、それぞれ報告をお願いします。
視聴者として日ごろの感じていること、疑問点を話し合いながら、少しでも民放各局の現状を理解するとともに、一人ひとりが「素晴らしい」と感じた時に声をあげる大切さ、メディアアンビシャスの原点を確認できれば、と思います。
●会員制です。参加希望の方は、メディア・アンビシャスにご入会下さい。
年会費3000円(学生会員1000円)です(当日会場でも入会受付します)。
すでに会員の方は2010年度会員更新も当日承ります
問合せ:staff@media-am.orgまたはシアターキノ(011-231-9355)中島
※7月の例会は、7/12(月)です。
2010 年 5 月 14 日
「新聞の読み方、書かれた方のABC」
日時:2010年5月17日(月) 19:00〜
場所:フリースペースATTIC (札幌市中央区南3西6長栄ビル4F)
セブンイレブン西側駐車場隣、daidaiというカフェが1Fにあるビル。
地図:http://www.a-yaneura.com/map.html
参加費:500円(例会資料代)
パネラー 浅野 元広(弁護士)
高井 潔司(北大大学院国際広報メディア観光学院教授、
元読売新聞記者)
山本 伸夫(元北海道新聞論説委員・紙面審査委員)
司 会 萩本 和之(元札幌国際大学マスコミュニケーション学科教授)
ニュースから政治評論、文芸など多彩の記事や寄稿文が掲載される新聞−。一般的には「日本の新聞記事はどの新聞社の記事でもほぼ同じ内容だ」という批判があります。
では、そうでしょうか。新聞記者の立場からは「同じテーマでもさまざまな角度、切り口から記事を書いている」との反論があり、多様な意見を反映させるために寄稿文が載せられている、ともいいます。
それを具体的に検証、議論してみましょう。政治学者として新聞記者から取材されることが多い山口教授。高井教授は中国を中心に主に国際的なニュースを取材してこられ、いまはメディア意義を若い世代に教える立場です。山本さんは北海道新聞記者として道内、東京での取材経験があり、社内の記者への“ご意見番役”の紙面審査委員でした。
3人のパネラーがそれぞれの立場から新聞の読み方、メディアとの係わりを紹介してもらいます。また会場からの具体的な問題提起をいただき、論議を深めながら、メディアアンビシャスとして、記事をどう読み解き、現場でもがき苦しんでいる記者への限りない声援を送り続けか、を考え合いましょう。そして、そのうえで、会員が読みたい、求めている記事を少しでも共有し、本年度のメディアアンビシャス大賞選考にも役立つようにできる場としたい、と考えています。
1人でも多くの方がご参加いただくとともに、できれば評価、共感した記事や、逆に「問題だ」と思うものをご持参いただき、実り多い例会としたい、と思います。
●会員制です。参加希望の方は、メディア・アンビシャスにご入会下さい。
年会費3000円(学生会員1000円)です(当日会場でも入会受付します)。
すでに会員の方は2010年度会員更新も当日承ります
問合せ:staff@media-am.orgまたはシアターキノ(011-231-9355)中島
2010 年 4 月 15 日
是枝裕和ディレクター 1991年作品
『しかし—福祉切り捨ての時代に—』
(フジテレビNONFIX)
ギャラクシー賞優秀作品賞
水俣病和解訴訟の国側の責任者だった
環境庁のエリート官僚が自殺した。
山内豊徳53歳。
長年にわたり福祉行政に取り組んできた彼が、
なぜ自ら死を選んだのか?
現実社会に押し流されていく時代の中で、
もがき苦しんだ一人の官僚の生と死の軌跡を辿る−。
日時:2010年4月19日(月) 19:00〜
場所:フリースペースATTIC (札幌市中央区南3西6長栄ビル4F)
セブンイレブン西側の時間貸し駐車場隣、daidaiというカフェが1Fにあるビル。
地図:http://www.a-yaneura.com/map.html
ナビゲーター/中島岳志さん(北大大学院准教授)
内容:
『しかし—』上映後、中島さんの解説とディスカッション
参加費:500円(例会資料代)
●会員制です。参加希望の方は、メディア・アンビシャスにご入会下さい。
年会費3000円(学生会員1000円)です(当日会場でも入会受付します)。
すでに会員の方は2010年度会員更新も当日承ります
問合せ:staff@media-am.orgまたはシアターキノ(011-231-9355)中島
2010 年 3 月 10 日
今月の例会では、HBC制作「赤ひげよ、さらば。」をとりあげます。
日時:2010年3月15日(月) 19:00〜
場所:フリースペースATTIC (札幌市中央区南3西6長栄ビル4F)
セブンイレブン西側の時間貸し駐車場隣、daidaiというカフェが1Fにあるビル。
地図:http://www.a-yaneura.com/map.html
内容:上映作品「赤ひげよ、さらば。」 09年HBC制作
ゲスト 山崎裕侍ディレクター
参加費:500円(例会資料代)
●会員制です。参加希望の方は、メディア・アンビシャスにご入会下さい。
年会費3000円(学生会員1000円)です(当日会場でも入会受付します)。
すでに会員の方は2010年度会員更新も当日承ります
問合せ:staff@media-am.orgまたはシアターキノ(011-231-9355)中島
「赤ひげよ、さらば。」について(HBCのHPニュースより抜粋)
第5回日本放送文化大賞第5回日本放送文化大賞
「赤ひげよ、さらば。〜地域医療“再生”と“崩壊”の現場から〜」(HBC出品作品)がグランプリ受賞!!
「民間放送全国大会(民放大会)」の席上で第5回日本放送文化大賞の発表があり、HBC 制作「赤ひげよ、さらば。〜地域医療“再生”と“崩壊”の現場から〜」(プロデューサー伊藤弘二、ディレクター 山崎裕侍)が、グランプリを受賞しました!
「赤ひげよ、さらば。〜地域医療“再生”と“崩壊”の現場から〜」は各地で崩壊の危機に瀕している地域医療をテーマに、医療制度や予算の問題ばかりでなく、住民の意識や行動が医師を疲弊させ、医師を地域から立ち去らせていることにも崩壊の原因があることに迫りました。このドキュメンタリーは、地域医療を再生させようと、医師だけでなく住民も一緒になってもがき、格闘するその過程をひたすら追うという、これまでの報道とは違った視点の作品です。
日本放送文化大賞は日本民間放送連盟(民放連)が、会員各社によって質の高い番組がより多く制作・放送されることを促すことを目的に、2005(平成17)年に制定されたものです。 “視聴者・聴取者の期待に応えると ともに、放送文化の向上に寄与した”と評価される番組を顕彰し、ラジオ、テレビそれぞれにグランプリ1番組、準グランプリ1番組が選定されます。
今年も民放各社から参加のあった番組を対象に、全国7地区で地区審査が行われ、中央審査に進んだ7番組から、グランプリおよび準グランプリが決定しました。
※今後の例会予定(原則毎月第3月曜)
★4月例会 4/19(月)19:00〜 ATTIC
上映作品「しかし、〜福祉切り捨ての時代に〜」91年是枝裕和ディレクター
ナビゲーター 中島岳志さん(北大大学院准教授、メディア・アンビシャス世話人)
2010 年 2 月 15 日
韓国よりチョン・スウン監督来札!!
「110年ぶりの追跡 明成皇后殺害事件」上映とチョン・スウン監督講演会を開催します。
日時:2010年3月5日(金) 18:00〜
場所:北海道大学情報教育館3F スタジオ型多目的講議室(北区北17西8)
※地下鉄南北線・北18条駅から徒歩7分
北大構内地図 http://www.hokudai.ac.jp/bureau/map/sapporo.html
内容:
18:00〜 「110年ぶりの追跡 明成皇后殺害事件」 第1部、第2部一挙上映
20:00〜20:40 チョン・スウン監督 講演
≪入場無料≫
主催/北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院東アジアメディア研究センター(011-706-6937 玄武岩准教授研究室)共催/メディア・アンビシャス(090-7649-9808)
協力/放送人の会
『110年ぶりの追跡 明成皇后殺害事件』
この番組は、「東アジア激動の20世紀(13部作)」を2000年より制作してきているチョン・スウン監督が、近現代史における日韓の間の原点である「明成皇后殺害事件」を取り上げなければ、この時代を乗り越えることは難しいだろうと判断し、およそ一年間かけて、日韓海峡を十数回も往来しながら追跡した作品である。
2005年5/12前後、韓国の主要新聞と放送では、明成皇后を殺害した日本人刺客らの子孫が110年ぶりに韓国を訪問して謝罪する姿が大々的に報道され、大きな話題を呼んだ。
05年は日韓国交正常化が行われてから40周年、そして韓国が日本の植民地時代から解放されて60周年を迎える年でもあった。さらにさかのぼってみれば、日本と「乙巳(いつし)保護条約」を締結してから100周年になる年でもあった。
これらは全て韓国と日本の間で起きた、東アジアの平和を根こそぎ揺さぶった事件である。近現代史においてその葛藤は原点は、はたしてどこからきているのだろうか。
チョン・スウン監督
1943 ソウル生まれ
1973 監督放送公社(KBS)入社、ドキュメンタリープロデューサー
1988 ソウル・オリンピック開閉会式映像総監督
1992 韓国テレビ番組製作社協会副理事長
2001 日中韓テレビ制作者フォーラム、常任組織委員長(現在まで)
<主な作品>
1980 「新羅の神秘、大王岩」(KBS/韓国放送大賞大統領賞)
1994 NHKのアジア・ドキュメンタリー代表作家で選定 「38度線、望郷の島々」(NHK-BS)
1995 「日本人ハルモニたちの戦後半世紀」(NHK総合)
2000 「世紀の舞姫・崔承喜」(KBS,朝日テレビ、韓国放送委員会大賞)
2008 ノンフィクション「帰らざる海峡」(フジテレビジョン)
他、主要作品だけでも30数本の作品があり、受賞歴も多数
2010 年 2 月 1 日
日時:2010年2月15日(月) 19:00〜
場所:フリースペースATTIC (札幌市中央区南3西6長栄ビル4F)
セブンイレブン西側の時間貸し駐車場隣、daidaiというカフェが1Fにあるビル。
地図:http://www.a-yaneura.com/map.html
内容:2006年テレビ東京メディア・リテラシー特別番組
森達也の『ドキュメンタリーは嘘をつく』鑑賞と、話し合い
ナビゲーター:吉田徹さん(北大大学院准教授、専門はヨーロッパ政治史)
参加費:500円(例会資料代)
●会員制です。参加希望の方は、メディア・アンビシャスにご入会下さい。
年会費3000円(学生会員1000円)です(当日会場でも入会受付します)。
すでに会員の方は2010年度会員更新も当日承ります
問合せ:staff@media-am.orgまたはシアターキノ(011-231-9355)中島
★「ドキュメンタリーは嘘をつく」は、2006年に東京TVで放映されたものです(道内はTVHで放映)。大人のメディア・リテラシーを基本にして企画され、TVで放映することの娯楽性も加味して様々の工夫がなされており、メディア・リテラシーを考えるにはとてもいい素材ですが、森さん自身の出演方法など、賛否両論が出た作品です。
番組HP http://www.tv-tokyo.co.jp/literacy/060326.html
※今後の例会予定(原則毎月第3月曜)
3月5日(金) 18:00〜 特別例会
3月15日(月)の例会開催は未定
2010 年 1 月 12 日
日時:2010年1月18日(月) 19:00〜(21:00終了予定)
場所:フリースペースATTIC (札幌市中央区南3西6長栄ビル4F)
セブンイレブン西側の時間貸し駐車場隣、daidaiというカフェが1Fにあるビル。
地図:http://www.a-yaneura.com/map.html
内容:UHB制作『雨はすべてを洗い流す』上映とトーク
ゲスト/構成・演出の後藤 一也ディレクター、編集の定居孝行さん
参加費:500円(例会資料代)
●会員制です。参加希望の方は、メディア・アンビシャスにご入会下さい。
年会費3000円(学生会員1000円)です(当日会場でも入会受付します)。
すでに会員の方は2010年度会員更新も当日承ります
問合せ:staff@media-am.orgまたはシアターキノ(011-231-9355)中島
PDFファイル(896KB)
UHB制作『雨はすべてを洗い流す』 2009文化庁芸術祭参加ドキュメンタリー作品
希望がないといわれる時代に、
なぜ、在宅死の看取りの光景に
希望を感じたのか−。
愛する者の死に向き合う
四家族が交差する、
心揺さぶる絶望と再生の物語。
『雨はすべてを洗い流す』は、病院数も医師数も全国平均の二倍ある”病院城下町”北海道旭川市を舞台に医療費抑制政策によって退院することを余儀なくされ、迷いながらも在宅死を決意する4人の末期ガン患者と残される家族たち、それを支える訪問医師の姿を追う、人間ドキュメンタリー。
構成・演出は、昨年大ヒットしたフジテレビ・ドラマ『風のガーデン』の助監督・後藤一也。このドラマの取材で俳優・緒形拳を指導した訪問医師による看取りを目の当たりにし、病院死とはまるで違う家族に囲まれた安らかな死の光景に希望を感じたことが、番組制作のきっかけとなった。2009年11月28日放映。
≪スタッフ≫
構成・演出/後藤一也 (北海道文化放送) 『石炭奇想曲〜夕張、東京、そしてベトナム』(07)で日本民間放送連盟賞報道ドキュメンタリー部門最優秀賞、ギャラクシー賞奨励賞受賞
編集/定居孝行 『いのちの記憶 小林多喜二・二十九年の人生』で昨年の芸術祭大賞受賞
プロデューサー/山崎保則 撮影/上野嘉之 八重崎邦宏
※今後の例会予定(毎月第3月曜)
2月例会
日時:2010年2月15日(月) 19:00〜
場所:フリースペースATTIC (札幌市中央区南3西6長栄ビル4F)
内容:2006年テレビ東京メディア・リテラシー特別番組 森達也の『ドキュメンタリーは嘘をつく』上映
http://www.tv-tokyo.co.jp/literacy/060326.html
3月以降、森達也さん、阿部野勝彦さん『罪と罰』、是枝裕和さん『しかし〜福祉切り捨ての時代に〜』(91)、『もう一つの教育』(91)、『彼のいない八月が』(94)等の作品を鑑賞しての勉強会、また、HBC、STV、HTBなど道内TV局の作品も順次取り上げ、制作者をゲストにお招きしたいと考えております。
2009 年 12 月 18 日
メディア・アンビシャス大賞表彰式を以下のとおり開催します。会員限定ですが、当日新規に会員になることも可能です。
日時:2009年12月21日(月) 19:00~
場所:シアターキノ(狸小路6丁目)
内容:(18:50頃 開場予定)
19:00 映像部門大賞作品「死刑囚 永山則夫~獄中28年間の対話~」鑑賞
20:30 表彰式
受賞者の一言ご挨拶
・堀川恵子さん ・米原尚志さん ・HTB報道部 ・川村史子さん
※活字部門大賞の斎藤さんはシンガポール駐在のためご参加されません。
20:45 ミニシンポジウム「受賞作と今年のメディアを考える」
パネラー 堀川恵子さん(上記大賞作品ディレクター)
山口二郎さん(メディア・アンビシャス世話人代表)
中島岳志さん(メディア・アンビシャス世話人)
(21:20 終了予定)
●来年度の会員更新(年会費3000円、学生1000円、オブザーバー会員3000円)も当日受け付けます。
2009 年 12 月 18 日
会員が新聞やTVなど、今年一年の中でそれぞれにウォッチングしてよかったものを順次メーリングリストに投稿して、勉強会やみんなで見たりして、この秋より大賞選考に入り、映像部門と活字部門に分けることにし、映像部門8作品、活字部門15本の推薦作から最終選考候補を絞り込み、2009年11月28日の最終選考会で投票によって決めました。
選考結果
【映像部門・大賞作品】
「死刑囚・永山則夫~獄中28年間の対話~」NHK
<受賞理由>
「死刑囚・永山則夫」は、残された膨大な書簡と関係者の証言をもとに、死刑囚・永山則夫の28年間の獄中生活における心の軌跡を追っている。中でも、彼が心を許し、獄中結婚をした女性の証言は、圧巻である。彼女の語り、そして彼女との手紙のやり取りから、永山にとっての「生」の意味が変化してくる様子が描かれ、人間としての普遍的な問いに迫っている。さらに、その軌跡が現在の死刑制度に対する鋭い問題提起にもなっており、ドキュメンタリー作品として高い評価を獲得した。
【映像部門・準大賞作品】
(1)「夕張、年老いた町で~医療再生700日の記録~」NHK
<受賞理由>
夕張で医療再生に取りくむ村上医師を追ったドキュメンタリー。村上氏による「訪問医療」や「老人保健施設」といった新しい施策を取り上げ、地域医療問題解決の糸口を探るのと共に、「人間にとって死とは何か」という普遍的テーマにも迫っている点が高く評価された。
(2)「イチオシ!」シリーズ調査報道 地方議会ウォッチング HTB
<受賞理由>
北海道各地の地方議会の問題に切り込んだシリーズ。これまで等閑視されてきた「政務調査費」の問題を長期にわたって丹念に取材し、問題のありかを追及している。地方分権が叫ばれる中、地方議会の実態について地道な取材と報道を繰り返し、視聴者の関心をひきつけた功績が高く評価された。
【活字部門大賞】
「マレーシア67年前の惨劇/華僑虐殺 語り継ぐ」
「語り、伝える マレーシア華僑虐殺(全5回)」
「水平線 マレーシア華僑虐殺/史実共有し教訓に」の一連の報道
北海道新聞
<受賞理由>
無条件降伏を受け入れた直後、日本中で火災が発生したように煙が立ちのぼり、米軍が驚いたそうです。戦争関係の資料が焼却されていた炎だったのです。また日本は近現代史を学校で教えない不思議な国、とも他の国からいわれています。それがいまだに、われわれが日中戦争と太平洋戦争の史実に対してきちっと向き合えずにいるゆえんで、今回の華僑を敵国・中国人とみなして、日本軍がマレーシアで虐殺した事実も一般的に知られていない理由のひとつでしょう。
一連の報道は67年前のその残虐な事実を掘り起こし、語り継ごうとする人々の証言を丁寧につづり、社会的な背景を浮き彫りにした報道です。連載に登場した被害者が「日本人も一緒に事実を受け継いで欲しい」と訴えるとともに、数多くの鋭い問い掛けが記事化されています。戦争体験の風化が進む今だからこそ、われわれが誠実にこたえることを求められている、と行間から迫っている点も、高い評価を受けました。
【活字部門準大賞】
「現代かわら版 プルサーマルの現場を歩く(上・下)」
北海道新聞
<受賞理由>
国内初のプルサーマル発電の営業運転が12月2日から、九州電力の玄海原子力発電所3号機で始まりました。電力業界など推進派からは「低炭素社会のエース。長年の夢がやっと実現した」などと評価されているにもかかわらず、「寝た子を起こしたくない」かのように、マスコミでの報道はほとんどありません。
その理由としては核施設の持つ深刻な問題点があるからで、現場の函館と青森のルポを通して、その根強い反対理由の一端を浮き彫りにしていることが評価されました。泊3号機は早ければ来年にもプルサーマル発電を予定しているだけに、時期を得たもので、今後もこのテーマがタブー視されず、報道されることを切に願っての選考となっています。